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2015年1月 5日 (月)

ふきのとう

Photo

 「はい、これ。」
 
 私の前に差し出されたのは、小さなビニール袋にでした。
 正月2日、母のいつものゴルフ仲間の新年会の飲み会に、その仲間が迎えにきてくれました。
 お酒を飲まないひとりが、順繰りにほかのメンバーのところを回ってくれるのです。
 クラクションの音がして、「ほら来たよ」。 
 私もご挨拶を、と玄関まで見送りに出て行って、この場面になりました。
 母が靴を履く間に袋の中を見ると、
 「あらまあ、ふきのとう」
 「採ってきたから」
 もう? どこで? などと聞く間もなく、「じゃあ、行ってくるね」 と出かけて行ってしまいました。
 12月で87になった母を、ゴルフの後の飲み会に、カラオケに、はたまた毎月の無尽にと誘ってくれる、いい人たちです。
 歳をとっても友人がいること。 誘ってもらえること。 みなさんが気遣ってくださること。 
 
 
 ありがたいことです。

Photo_2

 そのふきのとうを、中一日置いた今日、「ふきみそ」にしました。
 ふきのとうは、いったんは地上に顔を出したものの、ぶり返した寒さに、「早まったかな」と思ったのかもしれません。
 まだ固く、独特な香りもまだ薄く、ざくざくと切って水にさらすと、苞に包まれた蕾がばらけて、お茶漬けの中の丸いあられのように、水面に浮かびます。
 芯も固そうなので、油を多めにして、炒める時間も長くしました。
 みりん、砂糖、しょうゆ、酒等々で調味した味噌で炒め合わせれば、今年初めての「ふきみそ」完成です。
 毎年、一年ぶりに作る最初は、うまくできるかできないか、半々です。
 さて今年は。
 ちょっとつまんでみます。 うん、上出来。
 明日の朝ごはんは進むことでしょう。
 

Photo_3
 できあがりも、香りは薄い「ふきみそ」ですが、 口中に広がるほろ苦さはまさしく春の味。
 遠い遠い春が、雪の霞の奥に、一瞬垣間見えた気がしました。
 

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